配光に乱れが生じる可能性
シェードは、光を拡散させ、適切な配光を実現する重要な役割を果たしています。シェードを取り外すと、光が集中し、照射範囲が狭くなるだけでなく、光のムラが発生する可能性があります。特に、ロービームの場合、対向車や歩行者を眩惑するリスクが高まります。
バルブの破損リスク
シェードは、バルブを保護する役割も担っています。シェードを取り外すことで、バルブがむき出しになり、衝撃や振動に対して脆弱になります。これにより、バルブが破損するリスクが増大します。
熱による車体へのダメージ
D2R/D4Rバルブは、高い発熱量が特徴です。シェードを取り外すと、発生した熱が直接車体に伝わり、塗装の剥離や樹脂部品の変形などのダメージを引き起こす可能性があります。
車検不合格のリスク
一部の車種では、ヘッドライトにシェードを取り付けることが保安基準で義務付けられています。そのような車種でシェードを取り外すと、車検に通らない可能性があります。
対策
上記のリスクを踏まえ、D2R/D4Rバルブ形状のシェードを取り外す場合は、以下の対策を講じることをおすすめします。
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代替となるシェードを使用する
- 市販の汎用シェードや、車種専用のシェードを使用することで、配光の乱れやバルブの保護、熱対策を講じることができます。
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ヘッドライトの向きを調整する
- シェードを取り外すと、光が上向きになりやすいため、ヘッドライトの向きを適切に調整し、対向車や歩行者を眩惑しないようにする必要があります。
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バルブの状態を定期的にチェックする
- バルブにヒビ割れや曇りがないか、定期的に確認することが重要です。これにより、早期に異常を発見し、対応することができます。
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車検前にシェードを取り付ける
- 車検前には必ずシェードを取り付け、保安基準を満たすようにしてください。これにより、車検不合格のリスクを回避できます。
D2R/D4Rバルブのシェードを取り外すことは技術的に可能ですが、配光の乱れやバルブの破損、熱による車体へのダメージ、そして車検不合格のリスクが伴います。安全運転と法令遵守のためにも、十分な対策を講じてからシェードの取り外しを行ってください。
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